大宏園|Daikouen

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RIMG0292

埼玉県さいたま市F邸の庭

しっとりとした苔庭に
灯篭と手水鉢で和のしつらえを

和のアイテムを雑木の庭の見せ場としてデザイン

Fさんのお宅は数寄屋づくりの味わい深い和風住宅。玄関を入ると、目の前に大きな窓があり、主庭のみずみずしい苔と雑木の緑が、来客を出迎えます。雑木の庭は置くアイテムによって、和にも洋にも感じさせることができます。窓からの眺めのポイントとして、灯篭と手水鉢を配した和のしつらえを提案しました。

灯篭は灯映(ひうつり)の灯篭といって、茶庭に使われるもの。手水鉢には自然石をそのまま使うものと細工物の2種類ありますが、ここでは、銭型手水鉢という細工物を使っています。かけいは、重厚で力強いラインが印象的な、オーダーメイドの御影石の彫り物です。普通は竹のかけいを用いますが、雑木のなかで、視線を集めるために、あえて、自然に馴染んでしまうものではなく、人目を引くデザインのアイテムを配しました。灯篭の近くに植えたのは、山採りのソヨゴです。奔放に伸びた見事な枝ぶりが、和のしつらえを引き立てています。垣根は、細い板を竹に見立てて和庭でよく用いられているトクサ張りにしました。全体的に雑木と苔の庭ですが、和の見せ場をつくることによって、家と庭の統一感を出すことに成功しています。