神奈川県横浜市F邸の庭
デッキに出ても室内から眺めてもいい
バックヤードのデッキスペース
デッキの一部に木を取り込んで木陰をつくる
F邸のバックヤードには、子どもたちとバーベキューや水遊びができるようにデッキスペースを設けました。実際に「使える」デッキをつくるなら、フェンスなどでしっかりと目隠しをするのが大切です。掃き出し窓の高さに合わせてデッキをつくり、デッキの一部をくり抜いてモミジを植えました。大宏園のデッキは既製品ではなく一軒ずつ手作り。そのため、形の自由度が高く中に木を植えこむことが可能です。
モミジはあえて斜めにはりだして植えました。落葉樹なので、夏は日よけになってくれ、冬は葉が落ちるので、日差しを遮りません。室内側の植栽スペースは、デッキと同じ高さにして、室内からも草花を眺められるようにしています。水場は機能面だけでなく、立水栓はイタリア斑岩の小端積みにして真鍮製の蛇口をつけ、デザイン性も高いつくりになっています。
実は庭をデッキスペースにするとその分地面がカバーされ、草取りなどの手入れが楽になるというメリットもあります。「目隠し」「水場」「植栽スペース」……デッキをただつくって終わりではなく、デッキを思い切り楽しむための仕掛けが随所に施されています。