東京都世田谷区K邸の庭
駐車スペースを兼ねたアプローチに
大谷石を敷いてシンプルに
限られたスペースだから好きな素材を使いたい
最初にKさんより「大谷石が好きなので使いたい」と要望がありました。Kさんのお宅は表札やポストは家に設置されているので、門柱を設ける必要はありませんでした。そこで、来客時には駐車スペースとして使えるように、家の前に大谷石の平板を敷き詰め、普段はアプローチとして使えるようにしました。
大谷石は石質がやわらかく優しい雰囲気のある石で、緑がかった色から白へと経年変化で風合いが変化していくのも楽しみです。「自然な感じが好きなので、草が生えてきてもかまわない」と聞き、大谷石と大谷石の間は無機質なコンクリートで固めるのではなく、砂利と草を使った目地としました。
玄関前の階段の幅が狭かったので、安全に昇り降りできるように、一段目に大谷石を加えています。玄関前にあった既存のアオダモの脇には水場を。小さなスペースでも土と木と水があれば庭になります。施工後しばらくして訪れると、水鉢のなかではメダカが気持ちよさそうに泳いでいました。